2011年10月01日

ミネルバ降下

ミネルバ「さーて、降下したらジャンプしながらイトカワの表面の写真をバンバン撮って送信すっからな」

はやぶさ「あんまりたくさん送られたら僕のサーバーがダウンします」

ミネルバ「ちゃーんと必要な画像かどうか判断診断区別選別して選りすぐりだけ送信すっから」

はやぶさ「さすがミネルバさん! 小さな体でそんな機能搭載してるなんて凄い!」

ミネルバ「よしじゃあ、そろそろダイブの準備に入るわ」

はやぶさ「はい。JAXAからの投下命令プログラムを走らせます」

ミネルバ「よーしいくぜ!」


降下1.jpg

はやぶさ「ん!」


ミネルバ「どうした!」

はやぶさ「あ、安全装置なの? 自動回避運動が!」

ミネルバ「このタイミングでか! クソ!」


2降下.jpg

はやぶさが回避運動で上昇した体勢のままミネルバ投下


はやぶさ「ああああああああ!」

ミネルバ「うろたえるな! 大丈夫だこの程度の誤差!」


ミネルバ(大丈夫だ。イトカワの重力圏内に入りさえすれば降りられる――はず)

降下3.jpg

マヤ「はやぶさ、降下を開始しました。イトカワまで残り70」

川口「ミネルバを投下させろ」

マヤ「了解。ミネルバ投下させます」

ミサト「いよいよね。先のマーカーとは接近距離が違うし問題無いだろうけど、心配だわ」

真田「ミネルバのAIがどんな写真を選択して送ってくるか楽しみだわい」

マヤ「はやぶさ、回避運動入ります!」

リツコ「なんですって! 投下は済んでるの??」

マヤ「まだです! こちらの送信から16分のタイムラグがありますから!」

川口「ミネルバ投下をただちに中止させろ!」

マヤ「無理です! 間に合いません!」

ミサト「くっ! でもまだ失敗と決まったわけじゃないわ」

真田「大丈夫だ。あの距離からならイトカワの重力圏内だろ。イトカワとミネルバの距離を頼む」

マヤ「イトカワとミネルバの距離、現在20M、18、15、12、10、9、9・・・9・・・9」

ミサト「おのれは番長皿屋敷か! 9Mで停滞するわけないでしょーが!」

リツコ「残念ね」

マヤ「ミネルバ、イトカワとの距離、19M、27、50・・・135M。と、届きません」


降下5.jpg



はやぶさ「ミネルバさああああああああああああんん!!」

ミネルバ「ちっ、場所によって重力が違ってたのか厄介な星だな」

はやぶさ「ミネルバさああああああああああああんん!!」

ミネルバ「と言うわけで、お前の本番前の失敗で良かったぜ。これ活かして成功しろよ」

はやぶさ「ミネルバさああああああああああああんん!!」

ミネルバ「わめくなよ。私は世界最小の人口衛生になったってだけの話さ」

はやぶさ「ミネルバさああああああああああああんん!!」

ミネルバ「お前との2年半、悪くなかったさ。笑えよはやぶさ。泣く程悪かったのか」

はやぶさ「いえ、決して、楽しかったです、ごめんなさいごめんなさい」


ミネルバ「だから笑えって。      はいチーズ」















カシャ





降下6.jpg


マヤ「18時間・・・はやぶさとミネルバの交信、完全に断絶」

リツコ「18時間も。我々の予測を大きく越えてきたわね」

ミサト「ミネルバ、これからどうなちゃうの」

リツコ「恐らく、イトカワの周りを回り続けるわね。宇宙の終わりがくるまで」

真田「奴に仕事させてやりたかった。あいつの撮る写真を世界中の科学者が待っていたのに」

マヤ「ありますよ。一枚だけですけど」

川口「さすがミネルバ通り過ぎる時にイトカワの断面を捉えていたか」

真田「ミネルバのAIが必要と判断した一枚か。メインモニターに頼む」


83031-00014.jpg


ミサト「これって――!」

川口「これが奴の選んだ唯一の写真か」

リツコ「何故このチョイスなの。これ、はやぶさじゃないの」

真田「ああ、間違いなくはやぶさの翼だ」




イトカワアタックに続く






posted by はやぶさ at 22:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。